低身長児 治療　ジェノトロピン　投与は、骨年齢が男子17歳、女子15歳以上に達したときに中止

ジェノトロピン（ジェノトロピン5.3mg）は、
骨年齢が男17歳、女15歳以上に達したときは投与が中止されます。
在宅注射をしながら　毎月　身長と体重のデーターを残しつつ骨年齢を調べます。

骨年齢は、半年から１年に１度程度　手のレントゲンを　とり
採血による　血液検査を　していきます

骨年齢は、手のレントゲンを撮った時に　骨と骨の隙間を見ていくもので
大人の場合　もう　伸びていかない　成長しないために
骨と骨の　隙間が　詰まっている状態です。
逆に　骨と　骨のすきまがあいている状態なら　まだ　身長が伸びていく余地があると
解釈すれば　良いわけです。

医学的に　低身長とは、同じ学年の約３％以内の　身長で
国立小児病院（現国立成育医療センター）で　低身長児を　調査したところ
病気が原因がない「特発性低身長」が３８％。
親も背が低い「家族性低身長」は８％　この場合　遺伝なので　治らないわけですが
我が家の場合　息子の父の父（祖父）は　１６２センチ　息子の父の母（祖母）は１４０センチ
私が　１５０センチ　主人が　１６４センチ　と　家族全員が　背が低い家庭です。

私の実家も　私の母は１５０センチ　父は　１６０センチ　と　やはり　低め。
息子は　マイナス2SDと　診断されましたが　はじめは、遺伝だから
仕方がないと　あきらめていました。

ところが、検査をすると　もっと病的な　要素が含まれており
それが　成長ホルモンが　不足している状態
あるいは　成長ホルモンが　分泌されていなことが　分かったのです。

治療対象の代表的なものは成長ホルモンの分泌をうながす　ジェノトロピンの投与による
補充療法になりますが、家庭では、睡眠時にゆっくり　ゆったり　眠れる環境を
作ってあげることや　良質なカルシウムを　のましてあげること
そして　母親の　食事など　医学的な治療以外にも
低身長を伸ばすための方法は　いろいろと　試しておきたいものです。

思春期 に　身長を伸ばす　注射と言うよりも
思春期より前の　４歳〜５歳くらいから小学校にかけて
早期発見をし　親が　保健師さんや　医師と相談しながら
治療をすすめていくと　良いのですが、実際　低身長と言っても
風邪を　引いた時のように　咳が止まらないとか　喉が痛い
と言った　症状が　出るわけでは　ありません。

知力　体力に　衰えが　あるわけでも無く
他の　子どもより　学力が　低下しているわけでも無く
自覚症状が　あるわけでは無いので　ほとんどが
成長すれば　大きくなるだろう・・思春期になれば　
身長が　伸びるはず！と　信じ切っているのです。

たいてい　思春期に　突入してから
自分が　他人よりも　背が低い・・見劣りが　するのでは無いか？と
コンプレックスに　陥るものです。

もちろん　背の高さなど　気にしない子も　いますが
悩みだすと、お金を　かけてでお　大きくしたい
あるいは（親が）大きくしてあげたい！と思うのかもしれません。

実際　わが子の　背が高くなる注射は　成長ホルモンの分泌を促すもので
思春期から　伸びるための注射では　ありません。
ただ・・低身長の　治療は　早ければ早いほど　効果が得やすく
中学生くらいでも　治療を開始される方も　いますが
出来るなら　早目に　治療をはじめて　あげるのが　理想的なのです。

思春期は、男の子も女の子も　身体的特徴が　大きく変化する時期で
中学生から高校生くらいになると、成人の身長と体重と
ほぼ同じになっていきます。

筋肉も骨格が大きく　成長し　脳を除いたすべての臓器が
最大限　大きくなる時期です。
男子の成長の　ピークは、13〜15歳で　この時期に　身長の伸びは

10センチ程度。
女子では成長のピークは、11歳〜１３歳までで　その間に　９センチ伸びていきます。
女子の思春期の　ピークが　13歳半なので　中学１年生から　先は
大きく　伸びることは　ありません。

また　思春期を　遅く迎えた子供の方が、若干　伸びる余地が　あり
男子は18歳の時点で，2センチ程度　伸びる可能性が　残っています。
女子の場合　１８歳の時点で　ほぼ　身体の　伸びは　９９％　無いと
思った方が　良いようです。